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zoom RSS 「戦略」という単語について

<<   作成日時 : 2005/05/17 13:24   >>

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 戦略研究学会に所属していて(といっても、去年も今年も総会に参加していないし、年4回の講演会も拝聴していないから、それほど熱心な会員とはいえないけど)思うことは、最近「戦略」という単語、ないしその元の単語である"strategy"が氾濫しているのではないかということである。私が「戦略」という名詞の定義を非常に狭く考えているからかもしれないが、多分学会の会員たちに伺ってもひどいといわれる方々が多いのではないか。
 とはいえ、戦略研究学会では、私が考えているよりは広く扱う予定らしいことが会員向けのニューズレターで予告されている。「企業戦略」「環境戦略」などがそれだ。
 私は大学で国際政治を専攻していて、「戦略論」のゼミに所属していたので、戦略といえば「国家戦略」(ないし「大戦略」─パソコンゲームではない─)を第一に想起するのである。また、元はシミュレーションゲームをプレイしていて軍事問題・戦略論に興味を持ったので、「軍事戦略」も国家戦略とほぼ同等の扱いをするのである。
 私は「企業戦略」という発想に疑問符を打ちたい。というのは、企業の究極目的はもうけることにつきる、という信念を持っているからである。しかし、米国の企業では"strategy"という単語を用いて自らの行動を規定する発想がかなり浸透している。これを日本が直輸入して「企業戦略」と言い表すようになったのだが、これは比較的最近の傾向ではないか。まぁ、現代において戦略研究が盛んな合衆国において広く用いられている用語ならば渋々受け入れざるを得ないのだろうか。
 しかし、最近耳にした甚だしき"strategy"の使われ方は、「TOEICの問題を解くストラテジー〜」というのであるが、これには聞いていて驚いてしまった。こんなところにまで「戦略」という用語が乱用されているのか、やはりこれは戦略研究学会が中心となって「戦略」という用語の使われ方の広がりを限定すべきではないか。
 しかし、アカデミックの訓練を受けていない私や、「学会」と名が付いていても、いわゆる正式な「学会」とは違う戦略研究学会でそのような運動を起こしても、相手にされない恐れは十分にある。

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「戦略」について・再考
 この記事は、奥山真司氏のブログ『地政学を英国で学ぶ』5月29日投稿「「戦略」について」へのトラックバックである。  私はこの戦略ブログで一度、「「戦略」という単語について」という記事を投稿した。その記事の中で、「戦略」という単語の定義があまりに拡散しすぎていることを嘆いた。 ...続きを見る
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2007/01/03 07:54

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